千里ニュータウンの一角、閑静な街並みが続く住宅街にこの家はある。はるか千里の山々が眺望でき、春ともなれば桜が咲き乱れる恵まれた環境と調和させることが、設計の大きなテーマであった。街に馴染み、街の風景としてさりげなく存在を主張する家――そんな家をめざして、ガレージを地軸に組み込み高さをできるだけ抑えて、周辺との突出を避けている。石積みや植え込み、アプローチなどの素材には自然素材(御影石)を使用して外観のポイントとした。住まいにリゾート感覚を取り込むことも要望の一つであった。1階フロアは人をもてなすダイナミックな空間である。訪れる人々に楽しんでいただくため、至る所にギャラリーを設けている。特に玄関ホールのギャラリーは自然光で絵画を鑑賞できるように、トップライトの採光をしかけている。また、2階階段ホールのギャラリーでは、ロッキングチェアに腰掛けて山々を眺望しながら、日がな一日、絵画と戯れることのできる贅沢な場所である。至る所にシャガールやピカソのリトグラフが溢れ、まるで美術館のような家である。
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