北から南へと続く雛壇状の高台。ここに建つ住まいは、敷地の条件をありのまま受け入れたことで、その土地が持つメリットを最大に活かしている。
LDKを2階に配し、眺望の広がる北側を大きく開放。擁壁が迫る南側を完全に閉鎖した。つまり、従来の1階と2階、北と南の空間構成を全く逆にすることで、目の前の大パノラマを室内に取り込み、胸のすくような開放感を手に入れたのである。
既成概念にとらわれない、敷地に合わせた柔軟な発想にこそ、心地よさを生み出す要素が隠されている。このことを明確に提示したプランだ。

眺望を最大限に取り込むよう、北側は外に向かって大きく開放。同時に南側を閉ざし、外部の侵入を遮断している。敷地の特徴を把握した結果生まれた逆転の発想で、この上ない心地よさが得られる空間の配置を実現した。
坪庭をのぞむ浴室。それに隣接する、洗面・トイレの水廻り空間。プライベートゾーンに水廻りを落としこむことで日常の利便性と、いこいある快適性を提案。
一日中安定した光が取り込めるというメリットもある北向きの開口。見事な眺望とともに、優しい光も室内に届く。